ASTM AISI 12L13 12L14 12L15 快削鋼棒

12L13・12L14・12L15は快削構造用鋼です。快削鋼とは、切削加工（旋削、フライス加工、引っ張り、かんな、穴あけなど）が容易な鋼の一種で、自動工作機械加工用鋼とも呼ばれ、自動鋼と略されます。簡単に切断できる構造用鋼です。簡単に切断できる鋼は、旋削、フライス加工、絞り、かんな、穴あけなどの簡単な切断加工鋼であり、自動工作機械加工鋼とも呼ばれ、自動鋼と呼ばれます。機械加工の自動化や動線生産に対応できるよう製作されています。

規格: ASTM A29/A29M-04

12L13 12L14 12L15 は鉛硫黄複合快削構造用鋼に属します。鉛快削鋼では、鉛は小さな単純な金属粒子とともに鋼中に分布しており、鋼中で固化することはありません。切削加工中、工具と被削材の間に強い摩擦が発生し、鋼中の鉛粒子が溶け出して潤滑の役割を果たし、鋼の切削性能を向上させ、鋼の切りくずを細かく砕き、工具の摩耗を軽減します。そして最終的に工具寿命を延ばします。鉛を含まない鋼と比較して、鉛を含む鋼の切削性能は20〜50％向上しますが、機械的性質や熱処理特性は基本的に変化せず、冷間および熱間加工性、溶接性には影響しません。鉛フリー切削鋼は、精密機器部品や自動車部品、各種機械の重要部品の製造に広く使用されています。ただし、鉛快削鋼は接触疲労が低いため、高い疲労応力負荷がかかる歯車やベアリングなどの部品には適していません。